高校リード英語問題集BLOG

新人講師と高校生のための高校リード問題集解答解説

カテゴリ: 個別指導員の心得

リーダーでもグラマーでも、日々の授業はよく聞くこと。

授業中の様子もノートから伺えることがあるので、講師は生徒の学校のノートは見せてもらうようにしましょう。生徒自身の様子も見えてくることが多いです。



授業で先生の言うことは、その時は意味が分からなくともとにかく大事そうだと思ったらノートの端にでもメモるように指示しましょう。あとで試験勉強をする時、ノートを見て「これ何のことだろう?」と思ったらすごく大事なことで試験にも出た、というようなことが実際よくあります(これは大学の授業でもよくあることではないでしょうか)。



3週間前と言うと、まだ試験範囲は定まらない時期でもあるので、大方の目安を立てることになります。講師はある程度予測を立てます。学校の先生の日ごろの進め方で読める場合が多いので、学校進度は毎回生徒から聞いて常に把握しておきましょう。







HPで英語英文法学習・中高生と新人個別指導員のための英文法学習所






普段、私は塾の授業ではリーダーは予習、グラマーは復習を徹底します。

試験対策としては、3、4週間前くらいから準備に入ります。特に文法は分からないところを問題プリントで演習し、板書で解説を徹底します。リーダーは訳を一人でできるところまで持って行きます。



講師はリーダーの教科書の構造も把握しておきましょう。

まずはその課の後ろのあたりにある、その課での文法上の狙いを見ること。そこに出ている表現や練習問題で出ている問題が本文のどのあたりであるかも注意すること。その辺りが出題されるのはほぼ間違いないです。これは、学校の先生の出題傾向にも拠るのですが、前回・前々回の問題の傾向も見ておきましょう(試験作成の先生が変わる場合もありますが)。内容把握ばかり出す先生もいますし、文法も一緒に出題する先生もいます。



高校ともなると、リーダーの授業などではノートの使い方もちゃんと指導されているようです。

その上で、私は定期試験勉強にはノートをもう一冊作り、もう一度ノート写しから始めることを勧めています。学校で習ったことを、もう一度ノート作りすることで、それだけでも勉強になります。



つまり、リーダーは日ごろは予習に集中し、復習は試験前に行う、ということになります。

その復習=試験勉強の方法ですが、ノートをもう一回作って内容把握に心がける、特に訳せなかった文章はマークして構造から調べ訳せるようにしておく、覚えていない単語・熟語を覚えなおす、などをやること。それから教科書準拠の問題集などをやればよいでしょう。







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塾での問題集(教材)がその生徒に合っていない場合がよく見られます。

もっと基礎からやらねばならないのに、学校が難関校だからテキストを発展編にするなどと安易に考えるのは要注意です。

その子のレベルを無視して塾テキストが与えられていないかに注意しましょう。個別指導塾では生徒に応じて学校教科書を使ったりの対応になるのですが、一般的には英文法などは使用教材が決まっているので、時折起こる事態です。



普通、個別指導塾では入塾テストが無く、塾の責任者が生徒の学校レベルと成績レベルに応じて使用教材を選ぶのですが、塾・教室責任者は現場に入って実際の授業を見ることはほとんど無いので、実際の生徒の実力や学力程度は個別指導員が見ることになります。その時、力の程度に合っていない場合にはすぐに塾・教室責任者に相談しましょう。



学校で与えられているものが発展でも、生徒が基礎レベルであれば、塾での使用テキストについては父兄にも相談してください。何故新しくテキストを買う必要があるのか、とクレームを言ってくる父兄も多いです。

父兄が塾に学校のことをやって欲しいのか、基礎を叩き込んで欲しいのか、ここは指導のためにも目的をはっきり決めてもらいます。どちらもやって欲しいというのが希望でしょうが、そうなると週1回の通塾では間に合わない、とか、もっと家庭での学習時間を確保して欲しい、宿題を多めに出すことになる、などの話が出てきます。



問題集のレベルは、実際授業でその教材を使用している講師に聞くようにしましょう。教材の使用にあたってはテキストはマニュアルどおりには行かないことが多いです。その折にはどうするか、臨機応変に対応できるようにしておきたいです。

また、力のある生徒には標準問題はおいて発展問題を先に進めて様子を見るなど、生徒に応じて問題集の使用には工夫をしましょう。







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教師のためのロイヤル英文法

教師のためのロイヤル英文法

綿貫 陽, マーク・F. ピーターセン, 淀縄 光洋, Mark F. Petersen







ロイヤル英文法と言うと、私なんぞは高校三年になって初めて目にした参考書であった…私はまだ基礎からの英語使ってましたからね…いや、それでも多分全然使いこなせてなかったんですけどね><





大学入ってから個別指導のバイトにありついて、しばらくしてぶち当たった指導上の壁が、

「初めて不定詞の項目を学ぶ中学二年生にどう教えるか」

というものでした。

(後に初めて関係代名詞を学ぶ中3生にどう教えるか、などもあったがまあそれはまた後日)



名詞的用法と形容詞的用法と副詞的用法の区別をきちんと説明できるか。

自分では理解していても、それを生徒にどう説明するか、はまた別問題なのだけれども、生徒にとってもわかりやすい説明の仕方はないものか…。

(講師が独りよがりになってちゃ個別指導は進まんです)



大学の英文法演習の授業は少人数で先生を囲んでのアットホームなものだったので、時間があった時にこの質問をしてみた。すると先生はすぐにそれを教材になさって、学生たちにそれについて問いかけてこられた。



その時、誰も答えられなかったのを覚えている(みんな英語専攻なのに文法が弱かった><)。私は教職課程を取らなかったのだが、取ってる人、と手を上げさせ、先生は説明を求めるが、誰も答えられない。不定詞の各用法くらい理解はしているのだが、その区別の仕方を説明出来ない。



うわー…自分たちのレベルの低さにみな自己嫌悪…><。。



で、とうとう先生も堪りかねて答えを教えてくださった。

副詞的用法と形容詞的用法の区別は、その時先生がおしえてくださった説明で、我々は皆まさに眼からうろこ状態だった(これについても後日)。



(…まあこの説明を知らなくても外大生くらいにはなれる、ということですか><)



自分たちがいかに不勉強であったかを痛感しましたが、その時の我々学生たち、難しい英文などもちゃんと読むのに、中学生や高校生を指導する立場に立とうという時、これでいいのか。大いに恥じ入り、頭を抱え込んでしまったものでした。教職取ってる子なんか教育実習来週だよ…ってな時期で、かなりショックを受けたと記憶。まあ、私も個別指導でバイトしてるわけだから、似たようなもんで。



そんな時、書店で見つけたのが「教師のためのロイヤル英文法」でした。

読んで、指導者の立場で英文法を勉強しなけりゃならない部分がある、と実感。

指導する側にはちゃんと意図も目的もあり、方向性・方向付けがあるのだ。



生徒が使ってる参考書で一緒にやってるだけじゃダメだと思った。

それに高校生用の参考書では説明が足りず、こちらももう一歩踏み込んだ理解が出来ないので、生徒に順序立てて解説してやることが出来ない。

だからどうしても指導者用の物を読んで見る必要があると思う。



個別指導や家庭教師などといった一対一の授業を望む生徒というのは、もう絶対といっていいほど参考書に書いてあることなど読めません。理解できないし、まず読もうとすらしないでしょう。

それだからそばに講師が求められるわけですが、参考書に書いてあることをそのまま説明しても意味が無いです、結局こういうことなんだ、と言う物を示してやらねば、と思います。その子供のレベルまで降りていってやらないといけないのですね。

その時、成長している我々は生徒を前にして、逆に

「どうしてコレがわからないのか」

と指導上悩んでしまいます。場数踏んでも個別指導の生徒は十人十色ですからね><。。躓き方も千差万別です。



新人講師が英文法の指導で躓いた時、何か指導者向きの参考書を手当たり次第読んでみたらいいと思いますが(書店では英語学の参考書のジャンルで探すと良いです)、その中でもこの「教師のためのロイヤル英文法」は自分の役に立ちました、というお話でございました。



…まあ、この本は、高校生でも英文法に興味がある人ならきっと読んで面白いと思うけどもね。。







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高校生の場合、クラブ活動だけで毎日が終わらないような工夫が必要です。

生徒の毎日のスケジュールは、必ず把握しておく必要があります。宿題も生徒の生活に合わせた量でなければ無理が生じてしまいます。その辺も考えねばなりません。



しかしあまりにも勉強時間が少ない、点数が低い、クラブ活動中心で気持ちが勉強まで回らない…という場合は、大学進学を希望するならこのままの生活では点数も実力も伸びないだろう、従って進学も厳しいものになると、警鐘を鳴らすくらいのことは言わねばなりません。特に英語は時間が掛かる科目で、高校一年で躓いてしまうと、あとからどんどんしんどくなりますので、自習の時間と方法を何とか作ってもらわねばなりません。



しかし、自宅や図書館では、一人で勉強するのがどうしても苦手な子供がいます。その辺も考えて、ムリにでも塾に自習に来させる、自習のできる雰囲気を作るのが塾には必要です。要するに、家で出来ないならば塾でやれ、ということです。塾には誰かしら講師がいますので、質問も出来ます。

宿題は塾に自習に来てやってしまうのでも良いとか、一時間勉強しに来る、でもいいです、講師のほうから設定して、どんどん働きかけることです。教室に行くと勉強せざるを得ない、という環境作り、雰囲気作りが非常に大事です。



これは塾全体の問題でもあります。生徒の勉強をどこまでバックアップしてやれるか、どこの塾でも取り組んでいると思います。講師のほうから、もっと自習の声掛けをしましょう。担当講師が在室の日でなくても、講師皆が塾の責任者と共に協力体制で行きましょう。父兄の側ではこうした点が熱心に取り組まれているか、が、特に個別指導塾選びの目安の一つとなってきます。







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